お花の持つ力ってすごいな~と年を重ねるほど感じている今日この頃。
リビングにお花があると、華やかな食卓になるし、家に帰って玄関にあるお花と目が合うと、フワッと顔がほころびます。
色や形、香りが癒してくれるだけでなく、お花の存在自体が私たちをそっと包み込んでくれるような存在ですよね。
それだけではなく、自然界で生きる生命力の強さや逞しさも同時に感じさせてくれます。
そんな美しさと逞しさを持ったお花の名前を花言葉と合わせてご紹介していきたいと思います。
葵 ~あおい~
「豊かな実り」「野心」「大望」など
葵の花は、たくさんの実をつけて上へ上へと成長していきます。一つ一つの花も大きく存在感があり、人々を魅了しくてれます。
南国に咲くハイビスカスもアオイの一種です。「葵」は名づけランキングでも常に上位に位置する人気の名前ですね。
杏 ~あん~
「乙女のはにかみ」「疑い」「偽りのない心」「正直」など
桜よりも一足先に、恥じらうように花が咲く様子が「乙女のはにかみ」と言う花言葉の由来になりました。奥ゆかしさを感じますね。
杏の実は、漢方薬として中国で広まりました。見ための可愛さだけでなく、薬効のある植物として古くから親しまれてきたようです。
「杏奈(あんな)」「杏莉(あんり)」「結杏(ゆあ)」など、他の漢字と組み合わせて用いられています。
梅 ~うめ~
「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」など
梅の花が咲くと、春の訪れを感じさせてくれることから春のあたたかいひだまりを連想することができます。「梅」の響きが印象的で、古風な名前を作りたいときにはもってこいです。
楓 ~かえで~
「美しい変化」「大切な思い出」「調和」「約束」など
楓といえばカナダの国旗にデザインされている葉っぱをイメージする人が多いのではないでしょうか。秋になると葉が紅色に色づき、美しさと存在感をはなちます。
「かえで」という響きが上品でおしとやかな女性という印象を受けますよね。また、「ふう」と言う読みも持つので、漢字の組み合わせ次第で色々なバリエーションの名前を作ることができます。
桜 ~さくら~
「精神美」「優美な女性」「純潔」など
日本の国花でもある「桜」。多くの品種を持ちますが、桜と言えばソメイヨシノを連想する人が多いことでしょう。
堂々たる姿と、美しさ、それでいて一週間ほどで花が散ってしまうという儚さに魅了されてしまうのですね。
「誰からも愛される存在になりますように」という願いを込めて名付けることができます。
また「お」や「おう」という読みを持つので、他の漢字との組み合わせ次第で名づけの幅も広がります。
菫 ~すみれ~
「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」など
まだ寒い時期に、ひっそりと可憐に咲く菫。その姿は日本人の美意識をくすぐるのか、菫が好きな人は実は多いのです。
野に咲く菫から改良されて作り上げられたのが、パンジーやビオラです。園芸店で見ないことがない程、ポピュラーなお花ですよね。
「控えめで奥ゆかしい女性に育ってほしい」という願いを込めて名付けることができます。
桃 ~もも~
「チャーミング」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」など
果物の桃の姿形も、「もも」という繰り返し音も可愛らしく、女の子の名づけにはピッタリなイメージ。
日本書記や古事記の中で“魔を払う力がある”とされる果実。女の子の節句、ひな祭りでも桃の花を飾りますよね。
「元気で健やかに成長してくれますように」という願いを込めて名付けることができます。
柚 ~ゆず~
「健康美」「汚れなき人」「恋のため息」など
「健康美」は開花時期に青々と茂った深い緑色の葉に、曇りや濁りのない清潔感のある白い花が咲くという特徴から言われるようになったとか。
柚は奈良時代から栽培されていて、日本人とは長い付き合いの植物。「ゆず」という響きが古風でかわいらしく、誰からも親しまれる名前になるでしょう。
また、植えてから収穫できるまで18年かかると言われているので、実をつけるまで、大切に大切に育てたいという親心も名前に込めることができそうですね。
百合 ~ゆり~
「純潔」「無垢」「威厳」など
美しく大きな花を咲かせ、甘い香りを漂わせる百合は、高貴な女性をイメージするお花ですね。
純白で大きな花を咲かせるカサブランカは、百合の一種です。お祝いの花束には欠かせないお花ですよね。
「清楚で可憐だけでなく、逞しく強く生きる百合のように生きて欲しい」という願いを込めて名付けることができます。
蘭 ~らん~
「美しい淑女」「優雅」「美人」など
その香りの高さと美しく咲く姿から「花の女王」と呼ばれます。贈答花でおなじみの胡蝶蘭も蘭の一種。育てるのが難しい部分はありますが、咲く花は自然界のアートのように美しく圧巻。
「癒しを与えてくれる存在に」「知的で立派な人に成長してほしい」などという願いを込めて名付けることができます。
また「ら」や「か」と言う読みを持つので、名づけにおいても組み合わせ次第で幅広く名前を作ることができるでしょう。
蓮 ~れん~
「離れゆく愛」「清らかな心」「神聖」など
泥の中でも成長して美しい花を実らせることから、「苦しいことがあることで幸せを感じ取れる」という仏教の教えと重なり、聖なるものの象徴でもある蓮の花。
「壁にぶち当たっても、諦めずに良い結果に結びつけてほしい」「清い心を持ち続け自分を信じてほしい」という願いを込めて名付けることができます。